「色つきの白川」のメモリー

前回の『戦後日本の「色」はアメリカにあった』ばなしの続きです。

 

白川での「友禅流し」の写真をなんの気なく紹介してましたが、ぼくの幼少期は白川は「色つき」だったんですよ。

 

白川だけに「白」ではないですよ〜

 

日によって「赤」だったり「藍」だったり、「青」「紫」「緑」だったり、『色』が変わったのです。

 

それは白川の上流で写真のような友禅染めの「友禅流し」をしていたからで、反物についた余分な糊や染料を「白川」だけでなく「鴨川」「桂川」など自然の河川で洗い流していました。

 

白川の「色」は反物の色だったんですね。


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昭和46年に制定された水質汚濁法によって、残念ながら禁止になりましたが、それまでは「色つき」である方が普通って思えるほど、盛んに行われていました。

 

白川はぼくの生家のすぐ側を流れていましたから、恐らくぼくがモノゴコロついて初めて見た川は、「色つきの川」だったハズです。その理由を知らないうちから、まったく不思議に思うこともなく「毎日違う色」の川を眺めていたんでしょう。

 

そんな時代から「半世紀」が過ぎても、「白川の色」のメモリーはしっかりと脳の中を流れています💕💕